エフェクター知識

2009年9月21日 (月)

サブシステムの空間系ダイアグラム

Photo 以前、空間系のダイアグラムや繋ぎ方について、お問合せがありましたので、私が知っている範囲で記載してみたいと思います。5連休で少し時間があったため、今回は自分でダイアグラムもどきを書いてみました。いかがでしょうか?これが私の空間系システムの全貌です。

Photo_2 「な~んだ。大した事ないなぁ。」と思われている方、「何がなんだかさっぱり分からない。」と言う方等、色々だと思います。そこで、空間系システムの効果についても、図柄で書いてみました。これでお分かりいただけますでしょうか?

図の通り、直列(シリアル)に接続すると、音が濁る(色が濁る)のがお分かりいただけると思います。一方、並列(パラレル)に繋ぐと原音(Dry音)とエフェクト音(Wet音)がそれぞれ別の音として出るため、音が濁らない(色が濁らない)のがお分かりいただけると思います。空間系のエフェクターは、原音にエフェクト音を追加し音の道を複数作っていくことがきれいな音を出すポイントです。もちろん、エフェクター自身にミキサー的なものが付いていることもありますが、実際に別途ミキサーを加えた場合とそうでない場合とでは、音質に雲泥の差があります。

今回ご紹介した接続のもう一つのポイントは、ModFactorとPitchFactorは、並列ではなく直列に繋いでいることです。ModFactorをコーラスのみ、PitchFactorをピッチシフトのみに使われるのであれば、並列に繋いでもよいかもしれません。しかし、例えばModFactorのフェイザー機能(ダイナミックフィルター系)を使うのであれば、直列で繋いでおかないと、エフェクト効果が半減してしまいます。

2009年9月10日 (木)

DLS Chorus-Vibの接続位置

Dls_corusvib 先日、DLS Chorus-Vibの接続位置についてご質問がありましたので、遅くなりましたがご回答したいと思います。通常、コンパクトエフェクターはラインに対応していないため、原則プリアンプの前に繋ぎます。DLS Chorus-Vibも同様です。しかし、最近ではスイッチ一つでライン切り替えができるエフェクターも出てきており、必ずしも全てがそうだと言う訳ではなくなってきました。

Dls_ultra_chorus 一方、DLS Chorus-Vibの上位機種であるDLS Ultra ChorusⅡは、私が以前お世話になった楽器店の店員さんの要望受け、バージョンアップする際にプリアンプの後ろ(Send/Return)に繋げられるようライン切り替えのトリムが付けられました。ですから、DLS Ultra ChorusⅡであれば、内部を開けてこのトリムを切り替えれば、プリアンプの後ろ(Send/Return)にも接続可能です。

また、高中さんや松原さんなどのプロミュージシャンは、コンパクトエフェクターのコーラスをプリアンプの前に繋ぎ、更にプリンアンプの後ろにMixerを通したラックエフェクターでコーラスを薄く掛けられているようです。もちろん、私のラックシステムもそうしています。こうすることで、格段に音が広がるばかりか、深く美しいコーラスも煌びやかに掛けることが出来ます。

なお、エフェクターの接続方法・接続順に対する私的な考え方は、これから少しづつ公開していきますので、お楽しみに。

2009年2月21日 (土)

ボリュームペダルの接続(7)

Ernie_ball_6167 先日、ブログのコメントに、私がメインシステムで使用している、ボリュームペダルERNIE BALL 6167の繋ぎ方について、ご質問がありましたのでご回答したいと思います。私は、エクスプレッションペダルとしてではなく、ボリュームペダルとして使用しています。ERNIE BALL 6167は、25kΩのローインピーダンスモデルですので、ライン入力(アンプのセンド/リターン)にセッティングするのが望ましいと思います。コンパクトエフェクターだけを使用してる場合に、どうしてもこのボリュームペダルを使用したい場合は、ギターから直接入力するのではなく、歪エフェクターなどを通した後につなげるよいかと思います。しかし、コンパクトエフェクターはハイインピーダンスのため、基本的にボリュームペダルもハイハイインピーダンスモデルを選択される方がよいでしょう。また、ローインピーダンス、ハイハイインピーダンスのどちらでも、使えるハイブリッドタイプも販売されていますので、こちらを選ばれるのも良いかもしれません。また、コンパクトエフェクター、ラックエフェクターにかかわらず、ディレイの手前につなげば、ボリュームを絞ってもディレイの残響が残るので、スムースなボリューム調整が可能です。

さて、ERNIE BALL 6167をエクスプレッションペダルとして使用することは可能ですが、ステレオYケーブルの場合は、Ring側からのケーブルを6167のINに、Tip側からのケーブルを6167のOUTにつなげばOKです。これと反対に接続すると、エクスプレッションの数値が半分までしか変わりません。また、RS616でERNIE BALLペダルが使用できることは、CAJでも確認されています。ただし、CAJの推奨は、あくまでもXVP-10です。後は、Yケーブルの反対側のステレオジャックをRS-616のPS1につなげば、使用できます。

2008年7月 5日 (土)

ボリュームペダルの接続(6)

Boss_fv500l_2 最後に、ロー インピーダンスのモデルをご紹介します。先日ご紹介したKORGのXVP-10、私がメインシステムで使用しているERNIE BALL 6167の他に、有名どころでは、左のBOSS FV500-L、BOSS FV50-L、ERNIE BALL VP JUNIOR 25Kなどがあります。

Vp_junior_25k ERNIE BALL VP JUNIOR 25Kは私の持っているERNIE BALL 6167が一回り小さくなったものです。Shin's Musicでも、ローインピーダンスモデルがあればよいのですが・・・。残念ながら私はその存在を知りません。

Hybrid しかし、高中ファンならやはり、Goodrich #120にこだわりたいところ。ローインピーダンスのこのモデルをなんとかハイブリッドタイプに変更できないか、現在MOD先を探しています。ちなみに、Shin's MusicでハイインピーダンスモデルであるERNIE BALL 6168をハイブリッドタイプ(ローインピーダンスとハイインピーダンスの切替スイッチ付)にMODしてくれます(左画像)。しかし、残念ながらShin's MusicではGoodrich #120のMODを受付けてもらえないのです・・・。なんとかMODしてくれないかなぁ・・・。

※画像はインターネット上の他のHP・ブログから転載しています。

2008年7月 3日 (木)

ボリュームペダルの接続(5)

Main_sys_vol ちなみに、現在、私が自宅でメインで使用しているシステムでは、「ERNIE BALL」の6167というボリュームペダルを使用しています。これは、25KΩのローインピーダンスモデルですので、アンプのセンド/リターンにセッティングでき、ノイズや音の劣化に悩まされる事もなく、高中さんのバイオリン奏法を楽しめます。 一方、右下の画像のように、Shin's Musicからハイインピーダンスとローインイーダンスをスイッチ一つで切換えられるようにしたハイブリッド型のパーフェクトボリュームもあります。一つ一つのパーツも良いものを使っており、拡張性も高く、使い勝手も良のですが、価格が高いと言うのが結一の難点です。

Shins_perfect_vol_hybrid_2 このハイブリッドタイプは、Shin's Musicのオリジナルタイプだけでなく、「ERNIE BALL」をMODした物もあります。個人的には、Shin's Musicのオリジナルのパーフェクトボリュームよりも、「ERNIE BALL」をMODしたパーフェクトボリュームの方が、デザイン的にも、堅牢性からも好みです。

※右の画像は、デジマート(山野楽器)のHPより転載しています。

2008年7月 1日 (火)

ボリュームペダルの接続(4)

Korg_xvp10 ボリュームペダルにはローインピーダンスのモデルとハイインピーダンスのモデルと2種類があるとご説明してきました。CAJでは、ローインピーダンスのペダルとして、堅牢性、使いやすさ、踏み心地の点から、左の画像のKORGの「XVP-10」を薦められることが多いようです。確かに、良いペダルのようで、CAJでシステムを組むプロミュージシャンにも、このペダルを利用されている方も多いようです。

Korg_vp10 しかしながら、KORGには「XVP-10」とは別に、名前も外見もよく似た「VP-10」というハイインピーダンスのペダルがあります。右の画像がそうです。見比べていただくと分かりますが、パッと見は余り違いがありませんよね?ローインピーダンスを購入しては全く意味がありませんので、購入時には十分に注意しましょう。

2008年6月30日 (月)

ボリュームペダルの接続(3)

6166 ギターから直接出る信号は基本的にハイインピーダンスです。そのため、ギターのすぐ後にボリュームペダルを繋ぐ場合は、ハイインピーダンスのモデルを選ぶと良いでしょう。ボリュームペダルを繋いだら「音痩せした(音が細くなった)」、「音質が変わった」、「ノイズが入った」、「ハイ落ちした」などという経験はありませんか?この原因の大半は、異なるインピーダンスのボリュームペダルを繋いでいることに起因する場合が多いのです。

6180 ギターのすぐ後にボリュームペダルを繋ぐということは、ギター本体についているボリュームが、もう一つ足元にもあると考えればよいでしょう。プロのミュージシャンは、曲調に合わせてギター本体についているボリュームを調整していることがあります。もちろん、バイオリン奏法に使っている場合もありますが、大半はギターの出力信号を下げ、ブースト(歪み)量を下げている場合が多いようです。いわゆる音質の調整に使っていると考えてください。これに伴い音量も自然に変化していると考えるほうが良いかもしれません。従って、この位置にボリュームペダルをセッティングする場合は、ソロとバッキングでブースト(歪み)量を変えたい場合(もちろん音量も変わります)に適しているのではないかと私は考えています。

Boss_fv500h 事実、ハイインピーダンスのモデルには、ボリュームを切った時に音量が「0」になるだけでなく、最低音量を設定できるモデルがあります。まさに、ソロとバッキングで異なった音質(音量)に一発で踏み分けられるのです。

時々、ブースターをエフェクトボードに入れ、ソロ時にONにする事で、ブースト(歪み)量と音量をアップさせるという方を見かけます。ボリュームペダルがあくまでもギター本来のブースト(歪み)量の範囲内で音質(音量)を調整するのに対し、ブースターは、ギターが本来持つブースト(歪み)量に更にブースト(歪み)量を加えられるという点が異なります。

ハイインピーダンスのボリュームペダルの代表的なものとしては・・・

  • Goodrich #120
  • ERNIE BALL #6166、#6180
  • Shin's Music PERFECT VOLUME NORMAL
  • KORG VP10
  • BOSS FV-50H
  • BOSS FV-500H

などがあります。機能的には、KORGが最もよいかと思いますが、踏み心地やボリュームカーブの自然さから、Goodrich#120やERNIE BALLを使用するプロが多いのも事実です。高中さんもGoodrich#120を使用されていますが、その使い方から考えると、恐らくローインピーダンスにMODされているのではないかと思われます。事実、Goodrich#120をShin's MusicのPERFECT VOLUMEにMODされた事もあると聞いています。

ハイインピーダンスのモデルは、ギターのすぐ後ろに繋ぐため、ハムバッカーとシングルPUの平均値を取り、250KΩを使用したものが多いようです。同じメーカーのボリュームペダルでも、ローインピーダンスのモデルとハイインピーダンスのモデルがある場合がありますので、注意しましょう。

2008年6月28日 (土)

ボリュームペダルの接続(2)

Dls_chorusvib_takanaka アンプのセンド/リターンにボリュームペダルを繋ぐには、ローインピーダンスのボリュームペダルを選ばなければなりません。「インピーダンス?」「何?」という方のために簡単にご説明します。私も専門家ではないので、難しいことは分かりませんが、インピーダンスとは大まかに言うと「抵抗値」のことです。電圧/電流の比で算出され、単位はΩ(オーム)で表されます。ギターのピックアップの出力は、ハイインピーダンスです。ところがアンプのセンド/リターンなどのライン入力はローインピーダンスのため、インピーダンスの合わない機材を接続すると、ノイズが入ったり、音痩せ、ハイ落ちなどの症状が出てしまいます。

インピーダンスの異なるものをどうしても繋ぎたい場合、これを回避するために、D.Iでハイインピーダンスからローインピーダンスに変換する人もいます。画像の通り、高中さんもDLSの「Chorus-Vib」にD.Iをつけてローインピーダンスに変換し、アンプのセンド/リターンに繋がれているようです。

ちなみに、パッシブ(ハイインピーダンス)、アクティブ(ローインピーダンス)ですので、知っておくと何かと便利です。

※画像はK-STUDIOさんのHP(CAJのHP画像)から転載しています。

2008年6月27日 (金)

ボリュームペダルの接続(1)

Goodrich エフェクター知識の「初回」は、ボリュームペダルの繋ぎ方についてご説明したいと思います。皆さんはどういう基準でボリュームペダルを選ばれますか?有名どころでは、「Goodrich」「ERNIE BALL」「KORG」「Shin's Music」「Sho-Bud」「BOSS」などがありますよね。高中さんは、「Goodrich」を使用されることが多いですが、過去には「ERNIE BALL」「Sho-Bud」を使用されていた時期もありました。しかし、ボリュームペダルは、求める機能・使い方によって選ぶペダルも変わってきます。私は、

  1. ペダルを絞った時に、ディレイやリバーブの残響音を自然に消したい。
  2. アンプの歪みやエフェクターのホワイトノイズをペダルを絞るほど減らしたい。
  3. ボリュームペダルを繋ぐことによる音質劣化を最小限に留めたい。

と思います。特に高中さんの曲でバイオリン奏法を必要とする場合、残響音が自然に消える事がマスト条件になります。これを実現するには、「アンプのセンド → ボリュームペダル → 空間系エフェクター一式 → アンプのリターン」の順で繋ぐと良いと思います。そのためには、ちょっとだけ気をつけなくてはならないことがあるのです。ちなみに、画像はデジマート(青江楽器)にでていたGoodrichですが、最新式は色合いがグレーになり格好良くなっていますね。

・・・次回に続く。

※画像はデジマート(青江楽器)より転載しています。

最近のトラックバック

無料ブログはココログ